G i f t ～ギフト～

もしかしたら･･･私が彼を手放した数ヶ月。


彼女と会ってたのかもしれない。


でもそれはしょうがない事。


私も彼以外の人に想いを寄せてたのだから･･･。


未だに携帯をよく見る。


来るはずの無いメールを期待してる私が居るのかもしれない。


実はその行動を彼に指摘されたばっかりだ。


（はぁ･･･人の事言える義理じゃない･･･）


心の中で溜め息をついて、無造作に置かれた彼の手の上に自分の手を重ねた。


『モテル男は大変だね！』


一応無邪気に笑って見せた。


「なんだソレ･･･？」


この歳になっても【女の嫉妬】に怯えてる私。


きっと･･･彼と一緒に居る限りこの不安を取り除ける術は無い。


嫉妬に怯えてまた逃げ出す？


（ううん。逃げないって決めたじゃない。何を犠牲にして彼の傍に居るの？）