G i f t ~ギフト~
その辺を皆でウロウロして、ちょっとお洒落なカフェでお茶して。


この都会を仲間と満喫した。


「ね。吹雪!これ可愛くない??」


ショッピングしながらフォート内を探索中に美波が可愛い、乙女チックなワンピースを自分の体に合わせて私に同意を求めてきた。


『・・・か、可愛いんじゃん?』


「だよねぇ!!ねぇ~~ヤス~!」


ワンピースを持ったままヤッシーに上目遣いで歩み寄る美波。


おねだりですか?


「・・・む、無理だよ?」


あからさまに値段を確認したヤッシーは少々顔を青ざめて・・・。


私もそのワンピースの値段を知りたくてヤッシーの手から値札を覗いた。


『あちゃ・・・。美波、あきらめろ!いくらヤッシーでもこれは無理だ!!』


ワンピースで3万ですよ!!


そりゃ・・・この都会では当たり前?な金額かもしれないけど。


田舎者の私達がワンピース如きで3万も出せないです・・・。


そして3万も使うなら私は酒を飲むね。


「分かってるよ~だ!聞いてみただけでしょ!」


ふて腐れながらワンピースをかける美波。


「まぁまぁ。今日の目的は買い物じゃないから。吹雪、お前は今から女優になれるかぁ?」


『あ??何言ってんだコイツ?頭いかれた??』


彼のいきなりの問いかけに意味不明な私です。


女優ってなんですか?


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