G i f t ~ギフト~
「前みたいにドラマみたいな事しようよ?」


・・・彼をしばいていいですか?


前にこの場所を訪れた時に・・・


噴水広場で、大勢の人が居る前でキス・・・しちゃったんだよね。


恥ずかしくて走って逃げたけど。


それが、なんだかドラマのワンシーンみたいで・・・


ってか今、無理!!


それでなくても忘年会で散々だったのにさ。


『やだよ!女優でもないし。そんな事するわけないでしょ!』


何やら脇でブツブツ文句を言ってる彼。


「ドラマって何?」


興味深々で彼に聞いてるヤッシー。


それに答えて説明してる彼。


「へ~~~!!すげぇ!美波~!俺等もやろうぜ!」


・・・・・・ついていけません。こいつ等には。


「恥ずかしいよ~」


なんて言ってた美波だけどやる気満々さが伺えます・・・


ヤッシーが美波を連れて広場の真ん中に移動。


・・・まじ?やるの??


「世界で1番美波が好きだ~」


・・・あちゃ~~フォートの真ん中で愛を叫んじゃったよ。ヤッシー。


いきなり言われた美波はビックリ顔。


通り行く人も唖然として見てるし。


『仲間だと思われるの恥ずかしいから・・・先に帰ろうか?』


彼に問いかけてみたものの・・・無反応。


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