G i f t ~ギフト~
端に移動したもんだからタケルが聖香に何を話してるかは聞き取れず。


さすがのタケルもヤッシーの様に大声では叫べなかった様子。


でもでも・・・このお2人さんもやってました。


熱い・・・熱い・・・あれを。


「吹雪はどうすんの?」


気付けば彼が隣に居るし・・・


『・・・勢いでやれってか?』


「ん・・・じゃ、こっそり誓う?」


『あ?』


壁に寄りかかってる私ですが、そして私の前に彼が居ます。


「もうね・・・本当にね・・・」


『・・・・・・』


うじ虫くん出たな!


たまに出るんだよね。彼のウジウジ。


まぁ。いつでも堂々とされても困るけど。


『これ以上、何もしなくていいよ?十分だし』


「へ?」


『春人には素敵な事、沢山してもらった。だから、これからは何も考えないで。この先は・・・できればうちがお返ししたいんだけど?』


辺りを確認すると2カップルはお互いの世界に入ってる様で私がこんな端に居るとは気付いてない様子。


多少死角っぽいので道行く人も気付かまい。


顔に?マークを漂わせてる彼の首に腕をかけて、彼を引き寄せ、


『こんなこともう、懲り懲りだからね!』


そう言って私から彼の唇に唇を落とした。


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