G i f t ~ギフト~
気付けばそろそろチェックアウトの時刻。


会計を済まそうと客がフロントに流れ込んでくる。


1台1台車も消え、駐車場も寂しくなっていく。


「精算終わったから帰るよ?」


彼と美波、ヤッシーは荷物を引っさげて来た。


「女将さ~んお世話になりましたぁ!!」


笑顔で言う美波・・・


『女将じゃないって・・・はぁ~』


溜め息混じりに返答する。


否定してももう無理だな・・・。


「ブッキー。鍋美味しかったよ~!」


先ほどの頭痛かったのが取れたのか元気に話すヤッシー。


『それは良かった!二日酔いは大丈夫か?』


「ん。朝飯食ったら何ともないよ!」


腹減ってただけか?


「吹雪も帰る?」


『はぁ?無理!!』


無理な事分かってってわざと言ってる彼。


帰りたいのは山々だよ?


でも・・・帰れるはずがなかろう(泣)
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