SunFlower―恋の花が咲くまでー

でも、ご近所なんか気にしてる余裕があたしには無いんです…。


父は海外に単身赴任中で年に数回しか帰ってこないし、母は看護師をしていて、三年前に双子を生んですぐに仕事に復帰したため、長女のあたしが家の中を取り仕切っている。


だから家の事で精一杯!

そんな事言うと愛理花に所帯染みてるっていわれちゃうんだけどね…。


『じゃあ楓と桜お願いね』

「OK!ほら、お姉ちゃんに行ってらっしゃいは?」

「ひまねぇたんいってらっしゃぁい!」

「らっしゃい!」

『行ってきます。良い子にしててね』


やっと全員が準備を終え、愛理花に双子を頼み、家を出た。


こんなあたしだけど、やっぱり高校生になるのは不安もあるけど楽しみ!!


お母さんが言ってたけど、なんだかんだ大人になっても高校生の時が1番思い出に残ってるんだって。

「三年間なんてあっという間なんだから、ちゃんと青春を楽しみなさいね?」


な~んて言ってたっけ…。

青春か~…。


どうなるんだろ?

なんて、期待と不安のドキドキを抱えながら、駅へと向かった。



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