【完結】不良彼氏の甘い誘惑
爽真君は……


どんな気持ちであんなこと言ったんだろう。





"本気"


爽真君はそう言った。







だけど……


あたしにはどうしたらいいか分からないんだ。





好きだと言われた今……

あたしにはどうすることも出来ない。







あの後、爽真君は何も言わずに保健室から出て行ったけれど……


その背中が、少し泣いてるようにも見えた。





爽真君とお姉ちゃんは……


お互い好きで付き合っていたけど、結局別れてしまった。







だけど……


それはもう過去のことで、爽真君の心に、あたしが入る隙なんてない。





……ううん。入っちゃいけないんだ―――


お姉ちゃんの心にも、爽真君の心にも―――



< 67 / 268 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop