-roop-

「…だったら…忘れないで……」


千夏さんは、突然私の身体を力強く抱きしめた。


「誠を愛する気持ち……絶対に……絶対に忘れないで……っ」


「千…夏さん……?」


千夏さんはゆっくりと私から身体を離す。

千夏さんの頬を幾筋もの涙が伝っていた。



「いい……?もう二度と……同じ過ちは…繰り返さないで…」


「…千…夏さ……?」



「今度は……今度は助けてあげないからね…っ」



千夏さんはそう言うと、ゆっくりと霧の上に立ち上がった。


「千…千夏さんっ、助けるって…」


私も慌てて立ち上がろうとすると、千夏さんは涙を流しながらにっこりと笑って、黒いTシャツの袖をめくり上げた。



「………っ!!」
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