-roop-
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次の日の朝目が覚めると、頭の中に白いもやがかかったみたいだった


死んでやろうとして、授業さぼって屋上に行って…

そして錆びた手摺りに手をかけた。


そしたら…すごい頭痛がして…気が付いたら胸が苦しくて苦しくて

…涙が止まらなかった。


そして…そこで偶然出逢った人…。



どうしてかな…。

何処か懐かしくて…懐かしくて

自分でも信じられないくらい大泣きしたのを覚えてる…。



だけど

だけど…何だろう…。

もっと…もっと大切なことを忘れている気がする…。



思い出そうとしても思い出せない。



あぁそうだ。

ほら、さっきまで見ていた夢を、目を覚ました途端に忘れてしまった時のような…丁度そんな感じ。



何かが…思い出さなくちゃならない何かがあるのは間違いないんだけど…

白い霧に覆われて、全然見えてこないんだ。



見ようとすればするほどに…それは遠ざかっていくんだ…。
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