【短編】☆夢の中のクリスマス☆
「別にそんなんじゃないけど。爺ちゃんのコーヒーが飲みたかったのと・・・あっ、そうそう!このツリーの評判が聞きたかったんだ!」


慌てて言い訳するジュンも少し可愛い。

いつもはカッコいいジュンしか見ていないから、そんな些細な事でも私には新鮮。


「で、ツリーみんな喜んでくれている?」


ジュンは私の方を見る。


「はい、みなさんとても喜んでくれています。」

「そう良かった。」


ジュンは少しはにかんだ。

きっと嬉しいのに違いない。


「で、ユウ・・・ちゃん、今帰り?」


マスターがいるからか、私を呼び捨てにするのをやめたみたい。


「はい。」

「じゃあ、送るよ。」

「えっ?でも・・・。コーヒーを飲みに来たんじゃ。」

「いいの、いいの。いつでも飲めるし。」

「そうですか・・・?」


そんな私たちの会話に、マスターは笑いをこらえているようだった。




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