地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
いきなり腕を引っ張られて
驚いた。
連れ込んだ相手を見る。
「……………ひぃ!?…陸!?」
陸様が、ニコニコと黒い笑顔を浮かべて
あたしを見下ろしておりました。
「やっと会えたね?…杏ちゃん?」
ギャッ…………!?
黒いオーラがさらに増した!!
あたしを壁に押し付け
逃げ道をなくす。
「なーんでこんな格好してるのかな?」
指であたしの体をなぞる。
「…な、なんででしょうねぇ…?」
チラッとあさっての方を見た。
「…ペットショップ行きたいんだ?」
「めめ…滅相もございません!」
ブルブルと首を振る。