地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


心配していたことを聞いた。



「お客さんに変なこと…

されてないよね?」



キョトンとなる柚莉。


「いや…男性のお客さんとかに、セクハラされてないかなぁ〜と。」



意味を理解したのか、ニコッと笑った。


「されてないよっ♪

みんなが守っててくれた♪」



なるほど……!

柚莉のファンクラブの皆さんね?

ご苦労様です♪




「杏樹さぁ…ずっと着てたの?」


「はい?…何が?」



柚莉が、あたしの服を指差す。



「咲さんセレクトのチャイナドレス♪」


「あぁ……これね……

着替えようとしたんだけど…

時間なくて、開店しちゃったから…ムリだったの」
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