地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
ん…?
なんか視線を感じる。
「…柚莉だよね。」
チラチラと見ながら、柚莉から離れる。
しかし、視線はあたしを追いかけて来る。
なんで…?
「柚莉、あたしの体にゴミとかついてる?」
「は…?」
「だって視線感じるもん。
どこか、可笑しいんでしょ?」
「・・・・・・。」
それは、杏樹。
あなたが地味子ではなく、本来の姿でいること…
そして、あまりにも可愛い容姿なので
クラス中目を見開いて驚いているんです。
気づくこともなく、
ゴミがついてるから見られてる
という鈍感娘の杏樹を
柚莉は呆れながら見ていた。