地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐

「チャイナ風カフェ?


もしかして…チャイナドレス着るの?」


「女子は、あたし以外全員着るそうですよ」


「杏ちゃん以外…?」

「はい」




プリンの空を片付ける。


ゴミを捨てた時……




「なんで杏ちゃんが着ないのよっ!」



と、聞かれた。




「いや……クラスで決まったことなんで……」


苦笑いで答える。



「杏ちゃんこそ、チャイナドレスが似合うのにっ!!」



拳を作り、力む咲さん




「咲姉………、

コイツ、学校ではこの姿じゃねぇから」



陸が口を挟む。



「…?…どういうこと?」


あたしの事情を知らない咲さんに、陸が大まかに説明する。





あたしの家は、ちょっと家業をやってて



幼い頃から、地味子でいるように言われて来たということ
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