地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐



「明日から、仕事?」



「ううん…昼から………」



咲さんのことを伝えた。




「そっか……仕方ねぇよな」



「…仕方ないけど……陸に会えないのはヤダなぁ…」


寂しいんだもん……



本人には聞こえないくらいの声で言った。


はずだったのに、



「ふーん…寂しいか………

たっぷりお互いに充電する?」



「えっ…?」



胸の下にあった手が、上に上がってくる。


そのまま…制服の中へ滑り込んだ。




「…する……?」


「…ここ……教室だよ?…人来るかも知れない……」



「西棟に来る奴なんていねぇだろ……?」




シャツの中で動き回る手…



「……………じゃあ………する」
< 369 / 698 >

この作品をシェア

pagetop