地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


左腕から血が止まらなくて…顔を歪める陸の姿…。



「頭を打ったらしくてね……」


!?

ウソッ……!?


思わず口元を手で押さえた。

カタカタと体が震え出す。



「ごめん、杏ちゃん。
私もこの仕事が終わったら行くから…病院へ先に行っててくれない?」



手を合わせて頼んで来た咲さん。



頭が真っ白になる中…迷うことなく頷いた。


「はいっ……!」





急いでタクシーに乗り、病院へ向かう。



陸が………

階段から落ちた……?


あの陸が…?

そんなドジするかな?



一人で踏み外したんでしょ…?


しっかり者の陸が、踏み外したりするかな?




タクシーの中で、疑問を持った。
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