地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「は?」
焦った表情になる。
「えっ?…ウソだろ?」
「ホントだよ?好きじゃないもん」
追い打ちをかけるようなあたしの返事に、さらに焦りまくる陸…。
「えっ…ヤダ…杏は俺のもの!」
最後には、駄々っ子になってしまった。
子供みたいな陸にクスクスと笑って、首に腕を回す。
耳元に口を寄せて囁いた。
「………好きじゃなくて、大好きだから。陸…大好き♪」
言い終わって…陸の顔を見ると…
「陸しゃん……お顔が真っ赤ですねぇ〜♪」
耳まで、真っ赤に染まっている。
プニプニと頬を押して遊んだ。
楽しい〜♪
まだ耳まで真っ赤で…陸が可愛く見えて来る。