ご主人サマにはヒミツの執事Romantic X'mas!




「いえ、普通ではないと思いますよ、お嬢様」

「ちょっと!どうして心の声が聞こえるわけ!?もしかしてあなたそういう魔術師かしら!?」

「そういう魔術、欲しいですね。ですが、残念ながら、お嬢様ご自身が口にしてましたよ?」

「あのねぇ…そういうのは華麗にスルメするのよ!スルメ!スルメってわかるかしら!?」

「……スルメ、ですか…。はあ、あのイカのおやつですよね?」

「違うわよ!イカのおやつって何かしら!?そうじゃなくて、あれよ…あの……無視…無視のことよ…たぶん!」

「あぁ、スルーのことですね。お嬢様、それはスルメではなく、スルーというのですよ」

「……し、知ってるわよ!ワザと間違えたのよ!
えっと……ぼ…ぼけ…そう!ボケただけなのよ!それもわからないなんて、やっぱりあなたは天然だわ!」

「ふふ……すみません、お嬢様」


……絶対面白がってるわ、この執事!!


わたしはキサラギからツンと顔を背けると、しゃがみこんで、素手で白い雪に触れた。


…ふわふわしてる。




< 5 / 44 >

この作品をシェア

pagetop