ご主人サマにはヒミツの執事Romantic X'mas!
「いえ、普通ではないと思いますよ、お嬢様」
「ちょっと!どうして心の声が聞こえるわけ!?もしかしてあなたそういう魔術師かしら!?」
「そういう魔術、欲しいですね。ですが、残念ながら、お嬢様ご自身が口にしてましたよ?」
「あのねぇ…そういうのは華麗にスルメするのよ!スルメ!スルメってわかるかしら!?」
「……スルメ、ですか…。はあ、あのイカのおやつですよね?」
「違うわよ!イカのおやつって何かしら!?そうじゃなくて、あれよ…あの……無視…無視のことよ…たぶん!」
「あぁ、スルーのことですね。お嬢様、それはスルメではなく、スルーというのですよ」
「……し、知ってるわよ!ワザと間違えたのよ!
えっと……ぼ…ぼけ…そう!ボケただけなのよ!それもわからないなんて、やっぱりあなたは天然だわ!」
「ふふ……すみません、お嬢様」
……絶対面白がってるわ、この執事!!
わたしはキサラギからツンと顔を背けると、しゃがみこんで、素手で白い雪に触れた。
…ふわふわしてる。