君の声が聞こえる
雅巳がその日に残していった手紙を私は遺言通りに良枝ちゃんと睦月君に渡した。

この事は私の心の中にしまって誰にも言うつもりはなかったが、日記にしたためる事にした。私はもう長くはないだろう。

雅巳が死に、睦月君が逝ってしまった。それなのに私のような老人が生き残っている事はとても滑稽だ。


まあちゃん。

雅巳が残していてくれた宝物。

私の死後、この日記をまあちゃんが読んでくれたらと願う。

まあちゃんを生んだ雅巳がどれだけまあちゃんを愛し、そして育てていきたかったかを知って欲しいと思うのは老人の我侭なのだろう。

最後に……雅巳、もし再び生まれ変わることがあったら私はあなたの母親として生まれたいと願う。


雅巳、私の子として生まれてきてくれてありがとう。

そしてまあちゃんを生んでくれてありがとう。            
   《終わり》



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