禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~

「神楽はいつも、シックな感じが多かったから…。こういう感じはちょっとね。」



鏡の中に映ってる宮埜の姿が、神楽に見えてくる。



「そうか…。じゃあ、この青は?」



別に選ばれてるドレスがイヤなんじゃなくて。



神楽を重ねて見ちゃってて。



ほんの数ヶ月前までの話なのに。



懐かしくて。



自然と涙が出ちゃってるだけ。



「どうした?」



慌てる宮埜。



「ちが…ごめん。なんか、思い出しちゃって。」



慌てて涙を拭いた。



「…帰ろう。」



急に宮埜のテンションが下がった。

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