禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「お嬢様と話してみたいんだけど、1人じゃ怖くてさって。話しかけられて。オレもどんな子か見たかったのもあったから。」


「そうなんだ。」



だから、遊び人1人で喋りまくってたワケだ。



「彼女に怒られてたりして。女と遊んでるなんてって。」



英里奈が何か想像して笑ってる。



「言えてるかもな。」

「見た目からして、遊んでそうだしね。」



あたしと晴沢まで想像しちゃった。



そのまま、紺屋の事は気にしてなかった。



彼女に怒られて、凹んでるんだろうって思ったから。



それに、壁の落書きにも凹んでるのかな?



大家さんにも、怒られてたりして。



結局、その日は学校にこなかった。

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