恋愛ごっこ

GAME2.5

GAME2.5

ひかるが帰ってやらなければいけないこと。

それは・・・・恋愛についての勉強だ。

ひかるは無口で友達もあんまりいなかったし恋人なんて

もちろんできたことなんてない。

何にも知らない初心者なのだ。

「ただいま。」

ひかるは団地に住んでいた。

「おかえりぃ。ひかる。」

お母さんはデザイナーをしている。

お父さんは普通の会社員。

お姉ちゃんは高校3年生。ちなみに高校は別。

弟は中1。

「どうだった?高校は??」

お母さんは私と違っておしゃべり。

「普通。」

「普通ぅ?もっとこう新しい友達ができたとか、
  
 かっこいい人がいたとかないの??」

「友達できた。」

「えっ!どんな子?かわいい?」

「うん。変わった子。」

「ひかるに友達ができたなんて、何年ぶりにその言葉を

 聞けたかしら。」

(なんか泣いてるし。)

そんなことより、

「お姉ちゃん。」

「何?」

「ちょっといい?」

ひかるはお姉ちゃんを自分の部屋に呼び出した。

「何?お金なら貸さないよ。」

「違う。」

「じゃあ何?」

「えっと・・・その・・・お姉ちゃんの恋愛経験を教えて。」

「はっ?」

「だから、彼氏とどういうことするのかとか。」

「あんたスキ人できたの??」

「いや、違うんだけど・・・。」

「それは人それぞれだよ。」

「それじゃあダメ。」

「何で?」

「何ででも。」

「へんなの。じゃあ雑誌とかマンガ貸したげる。それで勉強しな。」

「うん。」

しばらくして大量の本が私の部屋に置かれた。

(すごい量。)









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