恋愛ごっこ
GAME3
授業中・・・

ひかるは全然頭に入ってなかった。

(これが恋なのか・・・。)

胸の鼓動が増していく。

顔が熱い。

頭の中は・・・あのときの記憶でいっぱいだ。

結局、授業の内容が入らないまま6時限目が終わってしまった。

帰り支度をしていると、三浦潤が帰ろうとしていた。

「まっまて!」

三浦潤はチラッとこっちを見たが行ってしまった。

「校門の前で待っているぞ!!ずっと待っているからな!!」

三浦潤の姿は消えていった。

「急がなくては。」

ひかるは急いで下駄箱に向かった。

「ひかりんまってぇ。一緒に帰ろうよぉ。」

凛がこっちに走ってくる。

「すまん。今日は忙しい先に帰ってくれ。」

「そうなの・・・。分かった。ばいばぁい。」

凛は帰っていった。

ひかるは急いで校門へ向かった。

「すまん!遅く・・・なっ・・・た・・・。」

そこに三浦潤の姿はなかった。

??

(まだ来てないのか?もう少し待つか。)

辺りを見回すと学園の生徒が次々と帰っていく。

あの時の感覚がよみがえってくる。

大きな肩。

すべてを包み込む大きな腕。

あなたの優しい香り。

なにもかもが新鮮だった。

(おそいな。)

もうすでに10分が経過していた。

「ぁ・・・。雨。」

灰色の雲から大粒の雨が降ってきた。




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