恋愛ごっこ
翌日・・・

(よしっ。)

気合をいれて学校へ向かった。

教室前・・・

ガラッ

ドアを開けると三浦潤はもうすでに来て、男子と楽しそうに話していた。

(さてと。これからどうすればいいんだ。)

順番からいくと、まず最初に一緒に帰らなければいけない。

(まずは一緒に帰ることを伝えなければ。)

ガラッ

思いっきりイスを引き、

「おいっ!三浦潤!話がある。ちょっとこい。」

三浦潤のネクタイをつかみ無理やり屋上へ連れて行った。

「いてぇ。なんだよ。」

「今日は私と帰れ。」

「はっ!?」

「だから、今日は私と帰れと言っているのだ。」

「いやだよ。」

「何故だ?私がおまえに本当の恋愛を教えてやるといっているのだぞ??」

「教えられなくても分かってんだよ。」

「うそだ。この前おまえは坂本さんに対してすごく失礼なことを

 したのだぞ。心が腐っている。」

「うるせぇなぁ。付き合ってられねぇ。」

(まだ話がついてないのに。)

三浦潤は教室に戻ろうとしていた。

「おい!こらまてっ。」

「わぁ!!!」

(しまった。)

遅かった。

ひかるは足が絡まって倒れてしまった。

「いってぇ。」

「・・・!はっ!」

気がつくと三浦潤が下敷きになっていた。

「あぶねぇだろ。バカ!」

(助けてくれた?)

「お・・い・・今・・・私のこと・・・。」

言葉が続かなかった。

(なんなんだこの気持ちは。初めてだ。)

ひかるが今までに感じたことの無い気持ちだった。

キーンコーンカーンコーン

1時限目を知らせるチャイムが鳴った。











< 8 / 14 >

この作品をシェア

pagetop