宝石のように
「あ。」
あいつは教室に入って早々、後ろの黒板の所へ行った。
そこに貼ってあったのは、1週間後に迫ったテストについての紙。
俺が席につくと、あいつも戻ってきて席についた。
「白木くん。頭いい?」
机に頬をくつけながら聞かれた。
「悪くはないんじゃね?」
そう言うとこいつの目が輝いた。
「じゃあ!勉強教え...」「れーんー!!」
発せられた言葉は最後まで聞く事は出来ず、代わりに朝から煩い声が聞こえた。