宝石のように
「ひっぐ…」


やっとあたしが泣き止んだ頃にはもう
次の授業が始まっていた


そしてあたしが顔を上げると


「すっきりした?」


そう言って
弥千さんのタオルであたしの涙を拭いてくれた


弥千さんのシャツはあたしの涙で濡れている


「すっすいません!…
濡らしちゃって…」


「いーの、いーの!
あたし…
花菜が屋上にいてくれてよかったわ…
もうちょっとであたしの人生
終わるとこだった…」


…!!!


弥千さんはここで
死のうとしていたの…?


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