大失恋


時は遡ること6年前...





「あーあ、また間違えた。」


小学5年から始めた習字。
学校では4年生から始まっていた、周りのやつはブームのように習字教室に通い出したのを見て俺は1人「自分の力を信じる!」などとほざき周りは上手くなる一方、俺は二重丸さえも貰えない程の下手さになっていた。
「俺は1人下手なんじゃない!」浅田やかっちゃんも下手仲間だと信じていたがとっくの昔に裏切り習字教室に通い始めていたのだ。俺のプライドは奇しくも崩れさり一年遅れ、習字教室に通い始めたのだ。


「なおちんまだ?」

「まだー!」

「また間違えたの〜?」

「うるせぇッ!」

『オマエが一番うるさいわッ!!』


俺の頭にゲンコツを喰らわしたこの女こと、
小野 秋通称アキバァー19歳。
習字教室に通い始めて12年という古株。人懐っこい性格で世話焼きのため子どもたちから、すごく慕われている存在だ。そして、俺の密かな恋の相手なのだ。別に可愛いわけでも綺麗なわけでもないのだが、笑った顔花みたいですごくキレイだった。


「痛ってーッ、なにするんだアキバァー!」

『字書いてる時ぐらい静かにできないのか!クソガキッ!』

「小5はガキじゃねーんだよ!」

『そんな答えしか返せないのがガキって言うのよ。』

「ッ!!うっせーペチャパイ!」

『オマエは死にたいらしいな?』


アキバァーから喰らうゲンコツは一番痛く頭痛がする程だ。喰らえば俺はあの世行きだ。さよなら短き11年の人生よ…お供えはW●LLでいいぞかっちゃん浅田
何て、アキバァーからのゲンコツに備えていると横からゆっくりとした声が聞こえてきた。
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