DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
「そう……ですか……」
話を聞き終えたアレックスの脳裏に、クロードが一瞬見せた歪んだ表情が蘇る。
――君は嘘がつけない
それだけでも私が君を友人にしたい理由に充分だ――
あの時言ったクロードの言葉の意味がなんとなくわかったような気がした。
戦うことしか知らなかったアレックスは、戦略以外で人を欺く術は持たない。
権力とも欲とも無縁、誰とも繋がりの少ないアレックスが他の者とつるみ自らを追い込むことはない。
そういう意味でクロードにとってアレックスはもっとも安心できる存在なのかもしれない。
ある意味アレックスが、人間らしくないと感じる部分が、クロードにとっては信用をもたらしているのだとすれば、少し皮肉な話でもある……