DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
確かにそれもある。
実際この身体を手に入れて、戦場へ赴き、命じられるままに何の抵抗を覚えることもなく、敵兵の命を刈り取り続けてきた。
その姿をみるにつけ、こみ上げてくるどこか怒りにも似た感情をそのまま刃に乗せて振るい続けてきたのだ。
だが……
何もその憎悪は敵兵だけに感じていたものではない。
「自分への復讐」
ミカエルの唇から漏れた一言に、ジュードはほんの少し眉根を寄せた。
そんなジュードの様子など知らないかのようにミカエルは言葉を繋ぐ。
「何よりも自分が許せなかった。守られるしかない……脆弱な自分が許せなくて……だからあたしは、力を望んだ」
そう、自ら望んで手に入れた。
今となっては、普通の人間にミカエルを傷つけることなど誰にも不可能なほど、強い体と力を持っている。