我が名はリリス
みーつけた
「みーつけた。」
二魔の後ろから、少女の声が聞こえた。
「…」
二魔は振り返り、沈黙まま少女を見つめた。
「逃げないの?」
少女はニッコリと笑った。
キドは、リリスをかばうように前に立った。
「あら?やる気かな?」
少女は、かまえた
「リリス様
逃げてください。ここは我が。」
キドは、かまえた。

「キド、必要ない。」
「リリス様…」
リリスは、キドをさがらせようと前に進み出た
「あなたが相手してくれるの?」
少女は微笑し 、さらにかまえた。

「…」
リリスは黙って見つめている。

「どうする?やる気?」
少女はといただした。
「…
たわむれはやめて」
リリスは叫んだ。
そのことばにキドはおどろいた。
「リリス様?」

「何を言っているの?」
少女は首をかしげた。
「あなた!いいかげんにでてきなさい!!」
リリスは怒りをあらわにし翼をひろげ、羽を矢のごとく一斉に飛ばした。

ズバズバ!!ズバズバ!!
少女はよける余裕もなく、羽の攻撃に地面に倒れた

キドは倒れた少女のそばにちかづき 驚いた
「へっ?」
少女ではなく横たわる土偶あった。

「これは?」
キドはリリスにたずねた
「…」

「さすがだな
リリス」
黒い影がちかづいてきた

「あなた。」
リリスはほほえんだ。
キドは黒い影の主に驚きをかくせない。
「ルシファさま」

リリスが探しつづけた。
あなた
ルシファ
最愛の人
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