家出少女

それは突然に

カーテンの隙間から朝日が覗いている。

眩しいな

そう思いながらも朝なので仕方無くカーテンを開ける。

「祐ー、早く起きなさい。良信くん来てるわよ。」

「今行くから待たせといて」

良信が来てるってことは
俺は寝坊だな。
母さんも起こしてくれりゃいいのに。

グダグダ考えながらも制服に着替え一階に降りていく。


「母さん、飯は?」

「遅いから食べちゃったわよ」


朝飯を食べないで行く学校がどんなに地獄か分かってないな。

裸で北極に行くのと同じだぜ!?

「ほら!そんな事はいいから良信くん待ってるよ」

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