心涙
委員長
「では、2学期に入ったので、新しい委員長を決めます。」



憎たらしい担任が憎たらしい口で話す。
あたしはこの担任が嫌いだ。


イジメに目を向けようとしない。
てか、気づいても無い。


最悪で役に立たない担任。
どれくらい鈍感なんだよ・・・。





「じゃあ、この白い紙に投票する人の名前を書いて下さい」




一番後ろのあたしの席にもその紙が配られた。






誰に投票しても意味がないと思い、白紙のままで出した。




「・・・・決まりました!今学期もダントツで神田さんに決まりました!


神田さん、頑張ってね」









聞こえてないかのように窓を見つめてた。







「神田さん、頑張ってねえー」






美帆が意味深そうに言う。






神田・・・って名字はあたしの名字。
神田渚。
高校2年



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