D U S H ! !



朝から俺はどきどきだった。

既に心臓はばくばく。


深呼吸を何度もしていないと息が出来ない程だった。

夏休み明けの課題テストの時間も授業中も、俺は彼女のことを考えていた。



艶のある少し茶色がかった長い髪。
透き通るような白い肌。
大きくてまんまるな目。

小さくて華奢なその姿の奥の、仕事に一生懸命な心。


俺はそんな彼女を好きになったんだ。



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