D U S H ! !



そう俺達を見下す。見下す。見下す。

どこが「俺達3人が燃え尽き症候群」だって?



「…昨日の。満足してるでしょ」

鮎川は全てをわかっているような、そんな目をしていた。

「満足するに決まってんだろ、あれだけ盛り上がってくれたんだ、満足しない方がおかしい」

鮎川はクレイジーだ、クレイジー。

「満足したんじゃん。だから3人は明日のライブに出るのを拒んだ」


…拒んだのは、まだ俺達がそんな大きなステージに立てる程上手くないからだ。
鮎川は何に燃えているのだろう、必死に俺達に向かってくる。


「ボロボロだっていいじゃんか。どうせ昨日のだって下手くそだった。キャパ1000人だぞ?オレらみたいなレベルのバンドじゃ普通は出来ない。チャンスがあるんだ、だからそれをオレは掴みたい。」


「「「……。」」」


一番無茶苦茶で、演奏も目立ちたがりで、自分のことしか考えないナルシストな鮎川が、ちゃんと『バンド』のことを考えていたことに、俺達3人は驚いていた。

『前に行きたいんだ』って、強く感じた。


俺は現実を見て、物事を考える癖がある。

どうせ、とか

やっぱり、とか

ネガティブなのだ。



「大恥かいてこようぜ」


引っ掛かっていた進む道が、また明確に現れた。

俺達はいける。





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