D U S H ! !



「こんばんは、オープニングアクトを努めます、俺達DUSHです!!」


大きな拍手を受けた。
ライブのマナーなので、これは当たり前。


ライトが俺達だけに当たってて、

眩しくて、前なんて見えなくて、

それでも緊張しない訳がない。

こんな広い所でやるだなんて、『オープニングアクト』としてだけれど、息がつまる。


「来月配信限定でメジャーデビューされるDaiwaさんが、ボーカルさんの高熱の為出られなくなったということで。急きょ出演することになりました!よろしくお願いしますー」

パンク系バンドDaiwaさんからは、事前に連絡がきた。


ボーカルさんの電話口でのとてもつらそうな話によると、熱だけなら出るところだが、40度弱の熱に加え大幅な流行前にインフルエンザにかかったらしい。

まだ10月前だっていうのに。


せめて代わりのバンドをと、友人のバンドに出演依頼をしたが、皆『違うハコでライブ』やら、『学校の演奏課題の発表が明日だから』やら、『新しく増やす予定のバイトの面接』やら。

最後のを聞くと、ミュージシャンってやっぱり大変なんだ、高校生でよかった、なんてことを思う。

「では一曲目、聴いて下さい」





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