D U S H ! !



夜10時半。

ライブが終わり、一段落した頃。

『高校生だから』という理由で、俺達はこのあとの打ち上げには参加出来なかった。

亮太郎さんには『ありがとう、困った時はいつでもココへおいで』と温かい言葉を貰って、俺達は楽屋を出た。


するとまだグッズ販売をしていて。
何人かが並んでいたが、そこにユカの姿はない。


連絡をしようと携帯を開いたら、俺はお客さんに取り囲まれていた。



「もしかしてDUSHのボーカルくん?」

年齢は20歳。といったところか。

大学生らしき彼女達は、お酒を飲んでいるのか異様な程へらへらしていて、顔も少し赤くって。

「高校生だとは思えなかったー。私たちファンになる!」

「ああありがとうございます」

「でもグッズ売ってないんだね~、CDとか」

「それはですねお姉さん」


いきなり話の輪に入り込んで来たのは鮎川。
目に浮かぶその後の光景。


俺はその場から逃げるように、ライブハウスを出た。




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