D U S H ! !
アコギでフォークソング…
「どうしてそうなったんだよ」
「知らね」
とても鮎川本人のこととは思えないほど他人まかせなやつ。
「アコギでフォークソング歌ってたら許してくれるって?」
「いや…父親も高校生のときフォークソングにハマってさ。そのときも猛反対だったんだけど、『アコギでフォークソング』には免疫があるみたいでエレキより少し落ち着いてた」
免疫…?
おばあ様には免疫が必要なのか?
信号が赤になった。
俺は気付かず歩き出そうとする鮎川を止めた。
「…とりあえず内緒でやってく。それでいいだろヤマト」
俺はいいけど…
嘘をついてたってバレたらもっと…
「ハイ!それで決まり!じゃ、また明日スタジオ借りるから、朝10時にDASHEDfc-で。」
「お、おう」
青信号になった途端、彼は逃げるように遠く遠くへ消えて行った。