理想と現実の間に
その真剣な表情に一瞬戸惑ったが、
直ぐに頷き、返事をした。
何故なのか
不服そうな充君。
「だってね、なんでかわかんないけど
ほっとけない気がするんだもん。
一人にさせたくないってゆーか…」
充君に説明しながら
だからかーと、剛に対する自分に
納得してしまった。
窓の外に目を向けると、
しんしんと降る雪が
暗闇のなかに斑点のようにぼやけて見える。
そろそろ帰らないと
道が凍ってしまう…
マフラーをきつく絞め直し、
車のキーをバッグから出す。
「それじゃあ、行くね!
話が聞けて良かった!ありがとう」
そう言って充君に背を向けた時だった