王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜

腹も膨らみ時計を見ると針は8時半を回っている。


「まだ帰らなくて大丈夫なのか?」


「あ……うん。でも、お昼前には帰ろうかな。お母さん心配してるかもしれないから」


「そっか。お前先に部屋行って着替えてくれば?」


「じゃあ、片付けてからいくね」


「いいって。やっとく。さっさと上いけ」


「でも……」


申し訳なさそうな未来を無視して、俺は二人分の食器を洗い始めた。


「隼人……、何から何まで本当にありがとう」


未来はペコリと頭を下げて礼を言うと、パタパタという足音を立て階段を上っていった。
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