王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「……誰?誰かいるの?」
振り返って辺りを見渡しても人の姿はない。
なに……?まさか、お化け?
ううん、そんなのいるはずない。
だけど、誰のものかも分からぬ視線をなおも背後から感じる。
やだ……何か怖くなってきちゃた。
「……ねぇ、誰かいるなら出てきてよ!!」
あまりの恐怖で振り返ることもできないあたし。
ギュッと目を瞑りながら叫ぶと、突然ポンポンと誰かに肩を叩かれた。