王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「やっぱりまだ未来のこと好きなんだ」
「あのさ、今度一回会わない?」
裕に誘われる日は今度の日曜日かもしれない。
毎週日曜日はお互い学校も休み。
誘われる可能性は高い気がする。
「……ごめんね。あたしまた元カレと会うかもしれないんだ……」
裕と隼人、二人の間を行ったり来たりするなんて不器用なあたしには出来ない。
それに、そんなことをしていたら二人に失礼だ。
「ハァ?寄り戻すってこと?」
「まだ分かんない……」
電話越しから聞こえる、隼人の不機嫌な声。
その苛立ちが伝わり電話を握る手に力がこもる。