+゚☆月夜の舞姫☆゚+【短】
「ねぇ、アレン……」


「何だよ?」


リリーは体を起こし、寝転んだままのアレンを見つめました。


「いつか……この国にも、戦争が起こってしまうのかしら……」


「どうしてそう思う?」


アレンが訊くと、リリーは悲しそうな表情で口を開きました。


「この国は平和よ。だけど……今は、あちこちで戦争が起こっているわ。もしかしたら、いつかこの国にも……」


リリーはそこまで話した後、黙り込んでしまいました。


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