+゚☆月夜の舞姫☆゚+【短】
さっきよりも静かな時間が流れ、沈黙が続きます。


リリーは悲しみを帯びた青い瞳でアレンを見つめ、彼の答えを待っていました。


アレンはゆっくりと体を起こし、リリーを見つめながら口を開きました。


「大丈夫だ」


アレンはリリーの頬にそっと触れると、笑顔を向けました。


「この国に戦争なんて起こらない。それに、もし戦争が起こったとしても……」


しかしアレンはそこまで言うと、黙り込んでしまいました。


< 15 / 52 >

この作品をシェア

pagetop