Virgin Snow
廉さんがShiki……?


「えっ、えぇーーっっ!!?」


それを理解した瞬間、思わず大声で叫んでしまった。


いきなりの展開にパニックになっているあたしを、三人は楽しそうに見ている。


「あのっ……!廉さんがShikiって……」


興奮して上手く話せずにいると、楽しそうに笑っていた廉さんがベッドルームから名刺を持って来て、あたしに見せてくれた。


そこには、確かに【Shiki】って書いてある。


「嘘……」


あたしは呆然としながら、廉さんを見つめた。


写真に全然詳しくないあたしでも、Shikiの事は知っている。


そんな人が、あたしの目の前にいるなんて……


驚き過ぎて言葉を失ったあたしは、しばらく何も言えなかった。


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