Virgin Snow
意外にも、澪さんの両親はすぐに理解してくれて…


それどころか、今までの事を謝ってくれたと言う。


「嵐がね……親に何度も話してくれてたみたい……」


あたしは、思わず隣にいる嵐を見つめた。


彼は、照れ臭そうな笑みを浮かべた。


そんな嵐が可笑しくて、あたしと澪さんは顔を見合わせて笑った。


昨日初めて会ったばかりだけど、廉さんと澪さんはあたしの憧れの夫婦だと思った。


お互いの事を強く想い合い、誰よりも必要としている。


あたしと嵐も、そうでありたい。


そして…


いつか、廉さんと澪さんのような素敵な夫婦になりたい……


あたしは笑顔で見つめ合う二人を見ながら、そんな事を思っていた。


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