Night Large Snake
Mask my true character.

寒いというより冷たい。

冷たい温度の空気が肌を刺すように触れる。

大晦日の朝。

私は家にいた。

掃除をしなくてはいけない。

そう気付いたのは昨日の夜。

元旦は溜まり場のみんなが集まる宴会があるらしく、今日掃除する事に決めた。

掃除と言っても、使っている物が少ないからすぐに片付けられる。

窓を拭きながら、あとする事を考えていた。

急に、玄関のチャイムが鳴って。

「…何?」

思わず口に出してしまうほどの扉を叩く音が聞こえた。

それはもう、ゾンビが屋敷のドアを叩くかのように。



< 347 / 525 >

この作品をシェア

pagetop