Night Large Snake
Morning call.


「…雨水。」

私は珍しく…いや、初めて海を無視する。

「雨水。」

「…。」

海は自分の名前を呼んでいるんだ、うん。

「悪かったって。」

私は毛布にしがみつき、くるまっていた。

身に付けているのは下着のみだけど、今はそれより。

「二回もやっ、」
「言わないで!」

ヒステリックに叫ぶと、海は何も反応が無い。

だって、昨日初めてだったのに「足りない」って海が急に言って、それでそれで…!

脳内パニック!!

「…今、親二人は買い出しと仕事で、姉貴は友達と出かけてんだよ。」



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