続!イジワル王子とお姫様
「ここでキスしたら……止まんなくなりそーだから、ウチ行く?」


「えーっ!? そっ、そっそそっそ、それは……」


何回“そ”って言った!? ってくらい、カミカミになる。


ナツキくん、なに言ってるのぉ~?


ムリ! ムリだからぁ。


ナツキくん、またギュッと私の手を握りしめる。


「あー、もぉさ。だから最近……その、キスできねーっつうか」


「ふえっ?」


変な声が出た。


「……あーくそっ。こんなんじゃダメだな、オレ」


はぁって大きくため息をつき、ナツキくんは立ちあがった。




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