続!イジワル王子とお姫様
「つーか、ここまで来たら、もう入るしかないよな?」


ナツキくんはニヤッと笑い、私の背後に立ち両肩に手を置いた。


そして、私を押すようにして歩く。


「じ……自分で歩けるからぁ。それに、ナツキくんカギ開けるよね。邪魔だから、のくね!」


慌てて話をそらし、ナツキくんの横に飛びのいた。


「……なにコーフンしてんの?

急かすなって。すぐオレの部屋連れてってやるから」


「えぇっ! ちがーうよぉ。コーフンなんかっ、してない……げほっ」


うわ、ムセた。


ノボせて顔は熱いし最悪だぁ。


意識してるの、バレバレ。


だってね、ナツキくん……なんだか妙に嬉しそうなんだもん。


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