続!イジワル王子とお姫様
ナツキくん、イジワル言ってるだけだよね?


デートのときだって、いじめるけど結局は冗談だったりするし。


よし! 入っちゃお。


扉に手をかけると、中から勢いよく扉が開いた。


「……ナツキくんっ」


「わぁ、かわいいお客様!」


……へっ?


真っ赤な顔して、扉を開けたひとを見上げる。


そのひとは、


ナツキくんによく似ていたけど、ナツキくんじゃない。


陶器のように整った色白の肌に、淡いブラウンの髪。


キリッとした中にも優しさのある瞳が印象的で、


一度見たら忘れられないような、そんなひと。


「初めまして、ナツキの母でーす。桃香ちゃん、さぁ入って、入って」


ウソッ……お母さんっ!?


わ……若いっ!



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